防水の基礎知識

止水構造について

筐体の継ぎ目を止水する場合、主に3つの構造案になる

1.ガスケット/パッキン

メリット

 分解しやすい

デメリット

 捻じれの発生などサイズが大きいほど作業性の難易度が高い
【固定】ネジ、ツメ等が必要

2.シール材/塗布ガスケット

メリット

 材料費が安い、分解しやすい

デメリット

 ・手作業:塗布量、ルートが安定しにくい ・自動化:設備費がかかる
【固定】ネジ、ツメ等が必要

3.両面テープ/接着剤

メリット

 組立時の作業性が良い

デメリット

 接着強度が高く、分解しにくい
【固定】テープ/接着剤が兼用


1)別体ガスケット/パッキン

メリット

 ・既製品があり低コスト

デメリット

・大きなサイズの組立時にねじれが起きやすい
・シール軌跡が複雑な場合、場所により圧縮荷重に差が発生する

Oリング

・ラインナップが多く調達性がよい
・最安価

Dリング

・ねじれの軽減できる
・既製品が少なく、Oリングに比べ割高

Xリング

・ねじれが起きにくい
・低摩擦な為、摺動部向き
・既製品が少なく、Oリングに比べ割高

Tリング/リップ設計

・既製品が少なく、ほぼ専用設計になる
⇒圧縮荷重等設計に自由度がでる
⇒型作製になるため、コストが高い


2)一体ガスケット/パッキン

メリット

 ・ねじれが起きない
・省スペース
・組立工程削除(軽減)

デメリット

・専用金型もしくは一体化工程が必要な為、イニシャル費が発生